ここが違う
もっとも大きな違いは銅の含有量です。ZDC2が0.25%以下なのに対して、ZDC1は0.75~1.25%と銅が多く含まれます。この差が下記のような違いとなって性質に現れてくるのです。
ZDC1 | ZDC2 | |
銅の含有量 | 0.75~1.25 % | 0.25 % |
引張強さ | 強い(330 MPa) | 280 MPa |
衝撃強さ | 強い(1600 kJ/m³) | 1400 kJ/m³ |
硬さ | 硬い(62 HRB) | 56 HRB |
耐食性 | ZDC2より劣る | 優れている |
経年劣化 | ZDC2より進みやすい | 遅い |
比較すると・・強度があがる代わりに、経年劣化が進みやすいことがわかります。ZDC2では少し強度が足りない場合に活躍しそうですね。
ZDC1はどんな製品に使われている?
- ファスナー
- カムラッチ金具
- サッシ戸締金具
- シートベルト巻取金具
やはり強度が必要になる部品が多いですね。
まとめ

日本ではZDC2が亜鉛合金の90%を以上を占めていることから、ほとんどの用途はZDC2で問題ないのでしょう。ただ、あと一歩強度が必要な部品もあり、そんな時に活躍するのがZDC1なのかも!

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日本で幅広く普及しているZDC2はよく聞くけど、じつはZDC1という材料もあります。どのような違いがあるのか見ていきましょう!